プログラミングはほぼ無理
巷にはプログラミングを3か月で学んでIT業界へ転職成功!みたいな情報が多いです、簡単になれると錯覚してしまう人も多いでしょう。
しかし全くの未経験者がプログラミングを学び始めて3か月で転職に成功するなんてのは、まず可能性の低い話で再現性は低いです。
あり得るとしたら未経験者でもいいから社内で育てたいという求人に応募すること、そして別分野でもいいので何かやってきた経験のある人、これであればこの人なら育てればモノになると思ってもらい採用される可能性があります。
なぜかプログラミングは簡単に習得できるような気になってしまいますが、他の職種で例えるなら家で自分の髪の毛を切っていたので美容師にならせてください!と言っているようなものです。
web系なら可能性も有り
唯一可能性があるとしたらweb系のプログラマーの募集に応募することですね。
PHPやRubyであればうまくいけば3か月くらいで簡単なwebアプリくらいは作れるようになるかもしれないので。
ただしそれでもその道のプロを求める募集には絶対に受かりません、受かるのは経験が浅くても育てようとしてくれるところだけです。
なので募集は時の運、中には入ったものの結局はだれでも出来る雑用のような仕事ばかりやらされることになってしまったなんてこともあるでしょう。
フリーランスはもっと無理
私も同じ気持ちです、ですが未経験からフリーランスになることはより不可能と考えてもらって間違いないです。
フリーランスの仕事の募集を見ればわかりますが、求められるのはその道のプロです。
あなたが未経験でもお金を払って育てますから仕事してくださいなんて依頼はありません。
フリーランスを目指すなら業界経験が必須
逆にお金を払っても育ててくれるのは未経験者を募集して育てようとしている企業です。
こればかりは時の運ですが「業務拡大のためエンジニア募集(未経験も可)」といった具合に未経験からでも育てようという意思のある求人を探すしかないですね。
こういう募集は新卒だけかなぁと思いがちですが、途中採用でも十分あります。
年齢は確かに20代前半から中盤が有利ですが、30代前半くらいでも見たことがあるのでひとまず応募してみる姿勢は重要です。
HTMLコーディングなら可能性有り
プログラミングは無理だと言いましたが、プログラミングの中にHTMLコーディングは含みません。
HTMLとCSSを利用したwebサイト作成がプログラミングだと誤解されることも多いのですが、これらはマークアップ言語を利用したコーディングという作業になります。
こちらの作業であれば自分で学習して作成したサイトを実績に、クラウドソーシングで単価は低めになりますが仕事を受けられる可能性はあります。
ただしそれも決して簡単な道ではありません、以下の記事で詳しく書いているのでそちらも参考にしてみてください。
デザイナーかエンジニアか
HTMLとCSSを利用したコーディングができるようになったらようやくスタートラインという感じです。
その次のステップとしては
- webデザインを学習して自分でデザインも作れるwebデザイナーになる
- サーバーサイドのPHPやRubyを学習してwebエンジニアになる
この二つかなと思います。
webデザイナー
HTMLとCSSを利用したコーディングのお仕事は出来上がったデザインカンプをもとにコーディングするだけのお仕事です。
デザイナーはクライアントの要望をくみ取って最適なデザインをいちから作り上げてワイヤーフレームやデザインカンプを作成するお仕事(ざっくり言ってですが)
そして企業に勤めているデザイナーは自分でコーディングもできる場合がほとんどです。
なのでコーディングしかできないと未来が危うい気がするので、デザインに興味があれば上流工程であるデザインもできるようになっておくのがいいです。
残念ながらデザインは独学で学ぶには限界があるので、企業へ就職して実務経験を積むのが良いです。
webエンジニア
こちら私が本職で勤めている仕事になります、PHPやRubyといった言語で機能のあるwebアプリを作っていきます。
言語とプログラミングだけできればいいというわけではなく、HTMLやCSSでできたデザインへロジックの組み込みもするため前提条件としてHTMLやCSSはできる必要があります。
動きのあるページを作るためにJavaScriptやjQueryなども必須。
MySQLなどのデータベースを扱うスキル、サーバーを一から立ち上げてセットアップするスキルも必要です。
なのでこちらも家で独学して身に着けるには限界があります、企業に就職して教えてもらいながら身に着けるのが一番です。
未経験者の募集はあります
厳しいことばかり書いてきましたが、未経験者を育てようとする募集は必ずあります。なので求人情報は逐一リサーチしておいてください。
そしてそれらの求人を待ちながらその分野の学習を進めておいてください。採用時のアピールとして十分使えます。
クラウドワークスやランサーズといったクラウドソーシングで仕事を受けようと頑張ってみるのもおすすめです。
そうやって技術を学び、もし仕事が取れれば経験を積みながら、良い求人が発生するタイミングまで機を待ちましょう。
エンジニアは人材不足
IT業界ではエンジニアが人材不足とのこと、確かに私の会社でも常時エンジニアの募集をかけています。
なので確かにエンジニアへと転職しようとする人にとって追い風な環境ではあります。
ただ未経験でも採用するのはやはり新卒か20代前半の若めな方が多い印象です。
または社内実務=3か月くらいの使用期間を得て使い物になるという判断をもらえれば30代以上でも普通に採用されています。
実力主義なところが多いので、いきなり正社員にこだわらず、最初は自給や契約社員という扱いでもいいので勉強させてくれるところも対象に含んだ方がいいかもしれませんね。
新しい技術への興味
採用への近道があるとしたら、新しい技術へ興味を持つことがあげられるかもしれません。
とにかくwebまわりの技術というのは流行り廃りのサイクルが早いです。せっかく覚えたスキルが使えるころにはもう新しいものが出ているなんてこともあります。
それこそHTMLでいえば
- 最初はtableタグによるレイアウトが主流だった
- 次はfloatによる段組みが主流になった
- 今はflexboxやgridによるレイアウトが吉
とほんの10年くらいの間に移り変わっています。
PHPでいえばフレームワークの流行が数年でころころ変わります(私も大変です…)
採用試験や面接の際には新しい技術への取り組みをアピールすることも一つ考えてみると良さそうです。