結論
結論から言ってしまうとHTMLはプログラミング言語ではなく、webサイトを組み上げるマークアップ用の言語になります。
プログラミング言語との大きな違いは、データに対して何か処理が行われるかどうかです。
HTMLは画像や文字をどこに配置するかを指定しているだけのもので、何かデータに対する処理が行われるわけではないところに大きな違いがあります。
なので残念ながらHTMLができてもプログラミングが出来るようになったとは言えないということになってしまいます。
ではやる意味がないのか?
プログラミングができるようになって就職や転職を目指しているという場合、HTMLはプログラミングではないならやっても意味がないと思うかもしれません。
しかしHTMLを勉強することには意味がないどころか、大きな意味があります。
Webサービスを作成するにはPHPやRubyといったプログラミング言語の習得が必要ですが、そもそもWebサイトを構成するためにはHTMLの習得が必須だからです。
なのでHTMLだけではプログラミングが出来るようになったとは言えませんが、HTMLはWeb系のプログラマーになるのであれば基礎として必須なのです。
JavaScriptはプログラミング
HTMLはプログラミング言語ではありませんが、一方でHTML内でもよく使われるJavaScriptはプログラミング言語になります。
例えばユーザーが入力した値を取得して何か処理を加えたり、何秒かごとに繰り返し処理をおこなったりと処理の部分を記述することが可能です。
ただしJavaScriptだけができるというのはプログラマーとして仕事に就こうと思っている場合はアピールポイントとしてはかなり弱いです、というか無理かもしれません。
やはりWeb系のプログラマーを目指すならそれプラスPHPもしくはRubyの知識が必要になってきます。
HTMLだけで仕事をする
HTMLはプログラミング言語では無いし、それだけではプログラマーとしての就職や転職は難しいというお話をしてきました。
それではHTMLだけ学んでも仕事は一切できないかというとそんなこともありません。
もちろん正社員としての就職は難しいのですが、クラウドソーシングを利用して単発の仕事を受けることが出来る可能性はあります。
どういうことかというと、出来上がったデザインを渡してもらい、その通りのWebサイトをHTMLで構築するという作業を単発で受けるという感じです。
CSSとJavaScriptは必須
HTMLができればと書きましたが、この仕事を受けるにはCSSとJavaScriptの習得も必須になります。
クライアントが要求するデザインにはCSSとJavaScriptを使わなければ実現できないものがほとんどだからです。
おそらくHTMLを既に勉強し始めている人であればCSSをやったことがないという人はいないと思います。文字の色やサイズを指定したり、各要素の並びを指定したりします。
JavaScriptが必要になってくるのはスライダーやハンバーガーメニューを実装したりする場合に必要になります。具体的にどういうものかは以下の記事などを参考にしてみてください。
仕事を受けるならクラウドワークスかランサーズが大手
何とかそれらの技術が身につけて、いざクラウドソーシングで仕事を請け負いたいという場合は、まずはクラウドワークスかランサーズが代表的な二社です。
登録は無料なのでどちらにも登録しておき仕事を探してみる方が良いと思います。どちらかにしかない仕事がほとんどなので、どっちにも登録して仕事を探す方が単純に確率があがります。
勉強中にも一度どんな仕事の募集があるかを見ておくと良いと思います。そうするとどんな技術が必要なのかが逆算できます。
あとはその必要な技術の習得を目指しつつ学習すれば一番効率が良いでしょう。
正社員としての就職を目指す
HTMLができるだけでもクラウドソーシングでの仕事を請け負える可能性はあるというお話をしてきました。
しかしやはりどうせなら正社員として就職して落ち着いて働きたいなぁと思う方も多いでしょう、というかほとんどそうかと思います。
HTMLの学習から始めて、正社員としてIT業界へ就職する方法について考えてみたいと思います。
WebエンジニアかWebデザイナーの二択
HTMLを学び始めた初心者から正社員を目指していくならほぼWebエンジニアかWebデザイナーの二択に絞られてきます。
論理的なプログラミングが好きという方はWebエンジニアを目指せばいいですし、イチからサイトを作り上げるデザインに興味があるかたはWebデザイナーを選ぶと良いでしょう。
それぞれを習得するまでにやらなければいけないことなどは以下の記事にまとめています。
採用試験時には何をやってきたかが大事
Web業界では学歴はそこまで重要視されない傾向が強いです。それよりも何に興味を持ち、何をやってきたか(作ってきたか)、何が使えるのかという実力主義です。
もちろんイチから技術者を育ててくれるような募集もありますが少数なので、既に何らかの技術を身につけた人が募集要項のものに応募できるだけのスキルを身につけておく方が良いです。
Webエンジニア、Webデザイナーどちらにしろ大事なのは実績(何を作ってきたか)になります。
なので勉強がてら、採用時にアピールできそうなWebサービスやWebサイトを作成していくと良いでしょう。
勉強がてらにサイト運営もおすすめ
いわゆるブロガーということになるかと思いますが、どうせ勉強していくならそれをコンテンツ化してブログで公開するのがおすすめです。
収益化はアドセンスやアフィリエイトを利用すればいいでしょう。アフィリエイトというと途端に嘘くさくなりますが、要は広告なのでどんな企業も行っていることです。
もし単純にアクセス数を大量に集められるサイトを作れたならアドセンスだけでもそこそこの収入にはなると思います。私の実例では1PVで0.3円~0.5円くらいかなというところでした。
もちろんこれはジャンルによってもサイトの内容によっても可変な部分なのであくまで参考値です。そのあたりは以下の記事も参考にしてみて下さい。
サイトの作成から公開・運用までを経験できる
ブログ運営がおすすめな理由のもう一つはサイトの作成から公開・運用といった作業をすべて一通り経験することができるからです。
私自身も企業でwebエンジニアとして働いていますが、これらの作業は一通り行える方が絶対に強いですし、行う必要がある場合が多いです。
採用時にもそれらが一通りできるという点は良いアピールになると思います。
例えばデザイナーであってもそのへんがまったくわからない、それは私の仕事じゃないのでデザインだけやります。という人よりはある程度わかっている人の方が絶対に評価が高くなります。
まとめ
HTMLはプログラミング言語ではありませんが、Web業界を目指すなら必須の基礎スキルとなります。
HTMLとCSS、JavaScriptを習得すれば次に色々な方向へ展開することが可能です。
是非習得して次のキャリアへのステップにしてくださいね。