プログラマーになろうと思いますという相談に対して、そこそこの数の「やめておいた方がいい」というアドバイスがありますが、これは本当にそうなのでしょうか?
やめておいた方がいい理由は?
まず大前提として絶対にやめておいた方がいいというようなものではないです、むしろ目指すものとしては良い部類なのではないかと思います。
しかしそれでも「やめておいた方がいい」とい言われる理由は何かということを考えてみると、以下のようなケースがあるかと思います。
- 状況によって過酷な労働環境になる
- なにもわからずなすがままに過ごすとスキルを磨けず将来性が無い
- 現時点で何一つ勉強していないので適性すら不明
状況によって過酷な労働環境になる
いわゆるSES・派遣・客先常駐みたいな形の場合には、初心者OKな代わりに使い捨てのような形で使われて辛いという状況に陥る場合が多い傾向です。
今は働き方改革で少しはマシになってきているとは思うんですけどね、それでももちろん辛い状況の職場はまだまだあります。
特に初心者OKな募集に応募する場合には環境はブラック寄りである危険性が高まる傾向にあり、迂闊には応募しないような注意も必要になるでしょう。
残業が多いとか労働が辛いとかで精神的にまいったり肉体的にまいったりするような場合にはそういう環境でのプログラマー業務は向いていないのかもしれませんね。
なにもわからずなすがままに過ごすとスキルを磨けず将来性が無い
これも初心者・未経験者OKのIT業界の募集に応募した結果、誰でもやれるようなテストや運用しかやらせもらえずというパターンです。
悲惨なのはそのまま数年、下手すれば10年以上経ってしまい、その仕事が無くなった時に何のスキルも身についておらず将来が厳しいことです。
入ってからどんな仕事につけるかは運次第でもあるので絶対に避けることは難しいのですが、できれば避けるべきところだと思います。
30代になってからの未経験でプログラマーへの転身ははいくら業界経験があっても厳しいので、やはり20代のうちから30代になった時のことを意識しておくと安心です。
現時点で何一つ勉強していないので適性すら不明
IT業界へ転職を希望する方の中で意外と多いのがこのパターンかなと思います。
「未経験なので研修のしっかりした企業はどこですか?」
こんな感じですね。
残念ながら会社に入ってから勉強しようという姿勢だとまず間違いなくやっていけないことになるかと思います。
入門書を独学してもさっぱりわからないのであれば、それ以上の研修までやってくれるような企業はありません。
もう一つ独学しておくメリットは適性がわかることです。どうしても合わないことはありますし、別にプログラムできない人が駄目なわけでも出来る人が偉いわけでもありません。
入ってからやっぱり合わない・ついていけないとなって辞めるくらいであれば、独学で事前にプログラミングに対する適正は把握しておくと良いです。
ただし難しい言語はある
とはいえ中には初心者向けには厳しすぎる言語もたくさんあります。一つの言語に挑戦しただけで、駄目だったからと諦めには早いです。
現役のプログラマーの中にも、他の言語で使えない物がある人なんてざらにいますので安心してください。私もC言語系統はさっぱりです。
なのでもし挑戦するなら易しめの言語を選ぶか、志高く難易度の高い言語に挑んだとしても、挫折しても他の言語にも挑戦してみる柔軟さは持っておいた方がいいです。
何度も書いていますがweb系が嫌いでないのであればPHPやRubyといったあたりが初心者向けの言語としてはおすすめできる部類かなと思います。
まとめ
プログラマーになるのをやめておいた方がいいってことはないです。ただし確かにこれまで書いた通りの懸念点もあります。
これらをうまく避けた上で、効率的にプログラマーを目指してみて頂ければ幸いです。