全く知識がない未経験の状態からプログラマーに転職しようとする方がいるようですが、これにはかなり大きな落とし穴があるので注意してください。
最大の落とし穴
プログラマーなりIT業界の求人募集において、未経験可能な求人に応募して就ける仕事はテストや運用等誰にでもできる仕事しか任せてもらえない場合があります。
当然プログラムのコードは一切書かない為、プログラマーとしてのスキルが磨かれるという様なことはありません。とはいえ一応社員で給料はもらえるので何となくそれで過ごしてはいけます。
しかしそのまま数年、あるいは30代まで惰性で過ごしてしまった場合、その仕事が無くなった時に路頭に迷うことになるのです。
30代ともなればクライアントとの折衝やシステムの根幹部分の設計など上流工程もぼちぼちできなければというところです。
その30代になってサーバーの運用だけしてきてコードは一切書いてこなかったとなるとほぼ初心者と扱いは変わりなく仕事はほぼ無くなってしまうでしょう。
それを回避するには
そんな状態を回避するには全くの未経験から何もせずにいきなりこの業界に入ってくるようなことはしないのが大事です。
まずはプログラマーといっても色々と作る物には種類があり、そして作るのもによって学ぶべき言語もさまざまであるということを知ることです。
最初に何を作りたいのかを決め、それを作る為の言語を知り、そしてその言語の入門書を一冊買って勉強すればOKです。
これすらやらずに未経験のまま入ってから教えてもらうという姿勢だとするとこの業界でやっていくにはかなり厳しいかと思います。
どの言語にすればいい?
Javaをやっておけば何でもできるようなことをたまに見かけますが、おそらく全くの未経験からのJavaは99%挫折します。
あれは学生の頃からプログラマーを目指してそれ系の学校に入るような意識高めの人用の最初の言語です。
おすすめはWeb系のPHPやRubyあたりなんですが、もしどうしてもWeb系に興味が無ければもちろんどんなものでいいので興味のあるものがいいです。
ただこのブログでも何度も書いているのですが、ゲームが好きだからゲームを作るというのは初心者には厳しすぎます。ゲームを作るのはプログラマーの中でも最も難しい部類です。
派遣か社内開発か
もう一つ知っておいた方がいいこととして、プログラマーの中でも客先常駐で派遣されて使われるプログラマーと、社内で案件を開発するプログラマーがあります。
大多数は派遣の方が勤務状況が辛く、社内開発の方が残業も少なくホワイトな職場になる傾向にあります。しかし社内開発は募集が少数派です。
私の経歴としてはまず最初は客先常駐の企業に入り、その後受託案件を社内開発している会社に入り、最後に社内開発を行っている今の会社に入りました。
別にこの通りに進む必要はありませんが、最初は環境が悪そうでも仕事内容が進んでいきたい道と合っているならGOです。
確かに残業や徹夜は辛かったですが、進みたい道であったweb系の案件の業務経験は積めたし、そのおかげで今web系の自社開発をしている会社に入れたって感じになります。
最初から自社開発だけにこだわらない
このような情報は既に色々なところで言われていることなので、未経験からの転職なのにいきなり自社開発の案件だけ探して転職できませんと嘆いている方もいらっしゃるようです。
残念ながら全くの未経験からのスタートなのであれば残業の一切ないホワイトな職場を目指すのは難しいかなと思います。
そもそもその状態なら結局家に帰ってからも色々勉強しなければついていけないので結局残業があっても同じようなものかと思います。
ただし何でもいいわけではないので、きちんと自分の望む方向性にあった仕事につけそうな中で、ホワイトではないけど入れそうなところに入って経験を積むのも有りだと思います。
まとめ
まったく知識がない状態でプログラマーになるのは危険すぎるよというお話でした。
これまで書いたことに注意しつつ、自分でも勉強をすれば全く知識がない状態は卒業です。
プログラマーは一人で調べて解決することが多い職種でもあるので、今から一人で調べて解決できるスキルを磨いておくと良いでしょう。