残酷な現実
プログラミング学習を始めた人の約90%は挫折していくという残酷な現実があります。確かに私のまわりでもプログラミングに挑んではいつまにか消えていく人をたくさん見てきました。
なぜこんなにも高い確率でプログラミング学習は失敗してしまうのでしょうか?それはいきなりプログラミング学習を始めているからです。
プログラミング学習を入門から始めようとすると変数や構文の理解から入っていくと思いますが、はっきり言ってこれって実際にはどう使うかわからない上にやる意味がわからないから面白くないんですよね。
そもそもプログラミングを学ぼうという明確な意思があって専門学校などに進学したような人がそういった基礎から学ぶなら大丈夫だと思いますが、慣れていない人がそんなところから始めれば興味を失うのは当然です。
解決策は作るのが楽しい状況を作ること
ずばりそのままですが、作るのが楽しいと思える状況を作るのが一番手っ取り早いです。楽しくないプログラミング学習は相当な苦痛になると思います。
では作るのが楽しい状況にするにはどうしたらいいか?ということですが二つのアプローチがあると思います。
- 作りたいものがあるならそれを作る
- 最も難易度の低いwebから始める
それぞれ解説していきますね。
作りたいものがあるならそれを作る
既にあなたがプログラミングを駆使してこういうものを作ってみたいなぁという思いがあるのであれば、それを作成することを目指して突き進んでいけばOKです。
ただし目指しているものによっては突き進んだ先は90%の挫折の道になっていることも多いと思います。それを避けるには小さく小さく分解して始めることです。
たとえばあなたが今やっているすごく好きなソシャゲのようなアプリを作りたいのだとします。いきなりあれだけの製品レベルのアプリを作ろうとすれば90%どころか100%挫折すると思います。
なので小さく小さくそれぞれの機能に分解して作ってみて、動かして動くことを確認するという細かなフィードバックで動いて楽しいと思えるポイントをたくさん作ることです。
実は私もゲーム作成を目指してました
私自身も当時はコンシューマー機のゲーム作成を目指してプログラミングの専門学校に入りプログラミングを学習していました。
PCで動く簡単なゲームくらいなら作れるようになったのですが、当時はまだそれほど開発環境も整っておらず挫折傾向にありました。
例えば今ならネットでゲームに使うイラストや音楽をなんなら無料で入手できますよね。クオリティの高いものでも個人で購入することは余裕でできると思います。
それでもゲームを作るというのは数あるプログラミングの中でも最もレベルの高い部類のため、やはり難しいなと苦戦することが多かったです。
作りたいものがあるならそれを作るというのも一つのアプローチなのですが、こちらの方法はものによっては挫折しやすいです。その場合のおすすめなのは次の方法です。
最も難易度の低いwebから始める
プログラミングに挫折する理由の多くがわからない、難しいということかと思います。なのでプログラミングの中でも一番簡単な部類のものを選べばいいわけです。
それがweb関連のプログラミングになります。プログラミング言語ではありませんが、HTMLの習得はよほどのことがない限り誰でもできるレベルだと思います。
ここを目指すと最終的に作成できるのはwebサービスということになります。webには興味がないんだよなぁという方もいらっしゃると思いますが本当でしょうか?
あなたは普段一切webサイトを見ずに使わずに生活していますか?もし普段使っているものがあるならそのサービスに興味があるということにもなるかと思います。
既存サイトの模倣から
webを始めるなら既存サイトの模倣からでOKです。いつも使っているサイトの機能がどのように作られているかを考え実際に作ってみましょう。
それができるようになったら普段ここがもっとこうだったらなぁと感じている場所に手をいれてみましょう。人のことは気にせず自分が使いやすいようにカスタムしてしまってOKです。
もしwebデザイナーの方に興味がありそうな方は、プログラミングすらやめてしまってそっちの方へ方向転換するのも良いですよ。
優れたwebデザイナーはプログラマー並みかそれ以上に不足していますので仕事がたくさんあります。今ならアプリのUI/UXデザイナーなんかも合わせてやると幅が広がります。
具体的に何をやればいいの?
web系を目指すとして具体的に何をやればいいの?って話ですが、まずはHTMLとCSSで単純なwebサイトを作るってところから始めるのが良いです。
HTMLとCSSはネットで無料である程度学習できてしまいます。以下の記事を参考にしてみてくださいね。
次にJavaScript周りですね、少し難易度が上がってしまうのですが、他の言語に比べればまだ易しい方かと思います。
コツは前にも書いた通り、いきなり完璧なものを作ろうとしないで細かく分けて正常に動くことを確認して動く楽しさを体感することです。
あなたのやりたいことは何ですか?
なんとなくIT業界を目指して、とりあえずプログラミングの勉強を始めてしまうと最初に書いた通り挫折率90%の地獄です。
まずはあなたが最終的になにをやりたいのかを明確にしてみてはいかがでしょうか?
とにかくこの先有望そうなIT業界へ転職したいんだ!という方は以下の記事を参考に職種も絞ってみてくださいね。
上の記事でも書いた通り、私が初心者からでおすすめできるのはHTMLコーダー・webデザイナー・webエンジニアの三種です。これらを目指すなら以下の記事を参考にしてみてください。
今の仕事を続けながらでもできますよ
もし今既に何か仕事をしていて、この先IT業界に転職したいと思っているようでしたら、今の仕事を続けながらでもできることはあります。
もちろん目指すものに対しての学習は必須になります。仕事をしながら時間を作り出すのは大変なことなので、ここは頑張る必要がありますね。
あとはせっかく勉強したのならそれだけで終わらずにそれを利用するということです。どういうことかというとこの記事の通りです。
現在において、自分が体験したことというのは貴重なコンテンツになります。自分が困っているときには同じ状況から解決した人の記事を参考にしますよね?
それを今度は自分が情報を提供する側にまわるということです。
あとはもちろん収益化についても考えてください。嫌いな人も多いと思いますが広告の利用ですね。
私も関係ない広告(特に自分にとって不快なコンテンツが含まれるもの)が勝手に表示されるのはそんなに好きじゃありませんが、ちゃんと関連しているものならむしろ有難いです。
正しい広告
どうしても自分のサイトに広告を張るのに抵抗がある、という場合には自分が実際に買ったものだけ記事にすればOKです。
例えばプログラミングを勉強するにあたり新しくノートパソコンを買ったとしましょう。
それであればまずは何と何を比較して、どういう理由でそれを選んだのかを記事にしてどちらも商品への広告が貼れるでしょう。
さらにそのノートパソコンを利用してプログラミングを学習するにあたり困ったことや実際にやったことがあれば記事にして、かつそのノートパソコンへの商品リンクも置いておけばOKです。
まとめ
初心者がいきなりプログラミングを始めると挫折率が高くおすすめできませんというお話でした。
個人的にはwebを使っていない人もいないですし、結果も見えやすくわかりやすいweb系から始めるのが一番の近道かなと思っています。