独学で就職することは可能か?
結論、結構厳しいですが、可能な場合も有り。ただしちょっとコツがいると思います。
ただ闇雲に勉強しても就職活動は失敗する可能性が高いです。コツとしては2つ。
1.独学で学んでも入りやすい分野を選ぶ
全くの未経験で独学で学んだ上で入りやすいのはweb系の分野です。
web系のエンジニアを採用する時にどんな学校を出たかってことはあまり気にしないところが多いです。
それよりもどんなサイトを作ってきたか、そして新しい技術を意欲的に取り入れようとしているかが大事です。
こんなサービスがあったら便利そうだなぁと考えるwebサービスを自分で作ってみるってのがやりやすいかと。
デメリットとしてはweb系に興味が無い場合はもちろんこの方法は使えません。
2.初めから未経験歓迎の募集を選ぶ
事業拡大の為、未経験者であっても募集して社内でエンジニアを育てようと募集することもよくあります。
実際私もこの手の応募で就職したことがありますが、元飲食業・元ホテルマン・元塾講師。年齢も20代多めとはいえ30代も2名ほどいました。
この手の募集はタイミングが命なので、求人情報を定期的に調べておくのが良いでしょう。
ただデメリットがあり、自分のやりたいこととマッチする職種の募集ではない可能性も高いです。
何でもいいからとりあえず経験を積むという方法ももちろんありだと思います。その場合は2年くらいは頑張りたいところですね。
就職を成功させる秘訣
やりたいことを明確にしておくことが大事です。
募集に合わせてやりたいことを変えるというのももちろん処世術としては正しいのですが、やりたくないことって新しいことを調べたりやろうとすることが苦痛なんですよね。
興味がある分野を選ぶ
上で未経験でもweb系なら入れる可能性が高めだよってことを書いたんですが、それらに全く興味がないのにその分野を選ぶことはおすすめしません。
例えばwebサイトを作っても何も面白くない、興味もないのにその分野を目指すってのは不毛です。
カメラを買いに家電量販店に行った時、写真が趣味で自分でもカメラを使っている店員と、写真なんか取ったことが無いという店員なら前者に接客してほしいですよね
同じように少しでも興味のある分野のプログラミングを始めることをおすすめします。
ただしゲームが好きだからゲーム作るというパターンはちょっと注意が必要です。いきなりPS4向けのゲーム作ろうなんてことをしようとすると100%挫折します。
ゲームならスマホ向けのアプリからスタート、公開のハードルが低いandroidから。最初はゲームじゃなくて簡単なツールから、こういった手順で理解していくのがおすすめです。
失敗する人の特徴
成功させる秘訣と逆になります、やりたくない・興味もない分野に挑戦するのは失敗する確率が高いです。
例えば私で言えばロボットなどの組み込み系への興味ってないです。
なのでそちら方面の知識もないですし、万が一そっち系のプロジェクトにアサインされたら苦しみます。
苦しい・辛い・やっていて楽しくない。こう感じたらその分野はあなたには向いていないのかもしれません。
わからない苦悩とは違う
そうすると「プログラミングがわからなくて辛いから私には向いていないんだ…」と思うかもしれませんが、わからなくて辛いのとやっていても辛いというのはちょっと違うかなと思います。
ポイントは何でもいいから動くものを作った時に達成感があるか、完成して「よっしゃー!」とガッツポーズを取ったことがあるかです。
私は特に言語にこだわりはないんですが、色々と組み上げて最後に完成品が動いた時にこの仕事は面白いなと思うタイプです。もちろん色々なところで面白い・楽しいと感じるタイプがいると思います。
就職活動の方法
自分の興味のある分野で学習を行い、ある程度の成果物をポートフォリオ(作品集)として提出できるだけの実績もあればひとまず最初の入り口はクリアしています。
では具体的にどう就職活動を行うかです。
転職エージェントの利用
使ったことあります。
うまくマッチングする企業が無かったので就職までは至らなかったのですが、面接でエージェントが隣にいてくれたので自分1人vs相手多数という数的不利な状況にならず面接はしやすかったです。
マッチする企業があればうまくハマるのかなと。
求人サイトの利用
自分で求人サイトで求人を探して応募する方法ですね、書類選考をうまく通過する方法や面接はもちろん一人で行くことになりますのでしっかり事前準備が必要です。
とはいえ自分で企業を選んで行くので一番自由度は高いです。
学校などの斡旋
実は私が一番最初に就職したのは学校で斡旋された企業でした。理由はコネで簡単な面接だけであっさり入れたからです。
しかしたった半年ですぐに辞めてしまいました。その企業が扱う分野が自分がやりたい・興味のある分野なのかをしっかり事前確認する必要性を学んだ一件でした。
アピール大事
どの就職方法であっても自分がどんなことをやってきた(作ってきた)か、そして就職先の企業の事業に対してどんな貢献ができるのか、大事なのはこのアピールだけです。
「何もアピールできるものがない…」という場合はプログラミングを学んで実績作りからリトライしてみましょう。「独学で学んでこれだけのものを作れるんだね」という評価を頂ければ採用率50%はイケると思います。
プログラマー3Kの話
その昔、とは言っても10~20年くらい前、プログラマーはきつくて厳しくて帰れない3Kの職業だと言われていたことがあります。
当時からプログラマーだった私の視点から見てもそれは概ね合ってます、徹夜もそこそこやりました。
現在は改善方向
しかし働き方改革だ残業禁止だという今の時代の流れ的に今でもそんな働かせ方をしてるところはおそらく減ってきています。
実際に今の会社でも残業せずに定時で帰れるように色々と改革されていっています。年間で有給5日間は絶対取らないといけないとかもそういう流れですよね。
とはいえ納期がありそれが受託開発している場合などは多分納期間近に帰れない状況に陥ることはまだあると思います。
今の会社は基本自社開発なのでその辺は自由なんですがやっぱり外に納期を宣言してしまっているものは厳しいですよね。
あとは残業があまりできないので休日出勤しなければ終わらないというようなパターンもあります。
土日祝日の完全週休二日を絶対条件としている方は休日出勤の有無や可能性も探っておくのが良いでしょう。
自社開発を狙ってみる
厳しい環境は絶対に嫌だって方は、受託開発ではなく自社開発を行っている企業への就職を狙ってみるのが無難かもです。
受託が絶対駄目とかではないですからね、もしチャンスがあるなら最初は厳しい職場でも経験を積みたいっていうのも一つの選択だと思います。
あと自社開発でも普通に残業や休日出勤しなきゃいけない状況は発生しますのでその点はあしからず。
まとめ
- 独学で就職は条件が整えば可能
- 学んでいて面白いと感じる部分がある分野に絞ろう
- 就職活動では何をやってきたかアピール